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おはようございます

おはようございます。朝4時半です。
日本ではお昼の11時半。
今日は6月29日で、もうすぐ睦月(でしたか)も終わり。
こちらは蒸し暑い日が始まり、夏が来た来た、とみんなさわいでおります。
ついこのあいだまで涼しいような日が続いていたので。。

7月12日からブラのチーズ屋ジョリートさんと日本へ行く計画で、
チーズを輸送したり、街の商工会議所に援助の申請に行ったり、すっかり
ジョリートさんと一緒に行動することの多くなった毎日。
ジョリートさんの妹さんは高校の先生で、先日から夏休みに入っているのですが
きのうチーズ屋さんに向かって「ヴェルディ通り」を歩いていたら
ジョリートのとこに行くんでしょ!この道を歩いている時はいつもジョリートのとこよね、
と笑ってました。
2人の大きな子供がいて高校の英語の先生で、いつもセクシーな格好を
して歩いている人です。昨日はちなみにピンク色のミニスカートでした。

暑くなると女の人たちは「ほとんどヌード」です。私にとっては。。

ぼうすに戻ってからだいぶ元気になった私も、やはり時々は疲れます。
ただ単に少しへまをしただけなのですが、きのうは久しぶりに4時間ばかり落ち込み、
八百屋のおばちゃんから、下の雑貨屋さんのおじいちゃんまで
「そんなことは気にするな」と笑われる次第。
「ふたごの片割れの名前を間違えた」というだけなのですが、
友達なのにそんなこともわからないなんてなあ
と勝手に落ち込んだのでした。

八百屋のレジでふさぎこんでいたら、となりのパン屋の男の子、ダニエレがどうしたの、という顔で立っていて、お母さんに言わないでよ、と口止めしつつ、
何買うの?と聞いたら「あり用の粉」。
パン屋にはアリがいっぱい来るのだろうか。
夏休みに入って、子供たちは自分のおうちの商店の中をうろちょろしたり、
手伝ったりする姿が見られます。

チーズ輸送の問題は思った以上に根深く、チーズが生乳から(殺菌乳からではなく)できていることから「衛生許可証」の問題やら、品物にかかる「関税」の問題やら、
輸入といっても街から街へ、はいどうぞ、と移動するわけじゃない、
ということがよくわかりました。
日本に向けて23キロのチーズを持って行くのに、スーツケースにしのばせていくわけにもいかないし、輸出をしている他の会社さんにお願いして輸送してもらう次第です。

明日は、近くの「ドリアニ」というところで日本食の夕べ会です。
お料理するのは「けいこさん」という日本の女性なのですが、私は色々と
1ヶ月ほどかけてワインバーの女主人と話あったり、あれやこれやとメニューを考えたり、こういうことには思いっきり「話す」エネルギーがいるものだ、といつも思います。
日本の漫画が好きなこのワインバーをやってる女の子は、ジャダといって25歳ぐらいなのですが
古い建物を改築して新しいワインバーを作って、今近辺でとても人気のある場所です。
日本好きで、宮崎駿も見てるし小津安二郎も見てるし、今回は着物を着たいという要望だったので、
なおちゃんにユニクロのゆかたを急きょ送ってもらったのでした。
ユニクロのゆかたがこんなにかわいいとは知らなかった。

お料理と言えば先週の金曜日に、ずっとお会いしたかった「ギオ恵子さん」
にトリノで会ってきました。「主婦の友社」から出ている、イタリアに住んでる主婦の人が書いた「私の台所から」という本を、まだ日本にいた2年半程前に銀座の教文堂(たしか)で見つけて、何かうそくさい料理の本が多い中で、イタリア料理なんか絶対に絶対に作らない私が、おもしろそうだなあと思って買ってしまった本でした。

ひしこいわしの塩漬け、とか、ズッキーニのリゾットとか、
いつか作ってみよう、と思って見る、というよりも、
本を開くとなんかイタリアの匂いがしてくるような、「匂いをかぐ」ためによく寝る前に見ていたものです。。

高田馬場、文流社の西村さんの書いている前文も好きで
よく読み返していたのですが、その後翻訳の方を紹介してもらったり、
全くおせわになってしまって、一冊の本がつなぐ縁というのもすごいものだと思ったりします。

そのギオさんとトリノでお茶して、思った以上にパワフルな方だったのですが、
干物の作り方から梅干しや経済や社会学の話まで、色々なお話をしました。
その話の中でどきりとしたのが
「みんなね、もっと自分の居場所をみきわめるべきよ」という言葉。
ギオさんが今度引っ越される日本のマンションを、いかに苦心して内装したか、
というお話だったのですが、日本だったら「すべておまかせ」多少気に入らなくてもまあいいか、
ですませるところを、水道の蛇口から、防風シャッターから流しのざるまですべて職人たちに指示して自分の希望を実現していくギオさん。自分の場所を勝ち取るってのはすごいことだよなあと思ったのでした。

どきりとするのはなぜかというと、私もこのパオラの部屋から出よう出ようと思いつつ、なかなか出られないでいるからです。
「ますさん」を作り終えた時点で「出ます宣言」としているのだけど、
その後あてにしていた空き部屋がふさがったり、「獅子座とはもう少し一緒にいなさい」なんて星占いに書いてあったものだから、ずるずるとこの家に残ってしまって。。
2人で暮らすにはいいこともいっぱいあってそれは捨てがたいのだけれど、私の場合夜料理できなかったり、好きな時に人を招待できなかったりすることは、なかなか都合が悪いものです。

そして何より、あまりに居心地のよい所にいすぎると
外に出なくなったり、ついぬくぬくとしてしまうのが好きじゃない。

別れられない夫婦のようだな、なんて思いながら
でも日本と同じく前金、敷金制度のしっかりしてるイタリアでは
部屋を借りるのも楽ではなく、「外国人」の私としては居候している方が金銭的にも楽は楽です。

みんな自分の場所をみきわめるべきよ、というのは、たわいもない、
洗面台の下の水道管の形にこだわったり、台所の流しの網にこだわったりすることなのかもしれない。自分が自分であることをごまかさず。

小さなことでもパオラははっきり言います。ここはこうしてほしくない、とか
電気は消して、とか。それでもイタリア人にしてはものが言えない方だと
自分では言ってますが、それにくらべて私ときたら「まあ許せるかな」と
多少嫌なことも我慢してしまう。

そんなことを考えつつ、今日母から届いた荷物を開けていたら
出てくるは出てくるは、使いなれていた「きゅうす」やら
古道具屋で買った「ごはん茶碗」やら
それから宮沢常一という人が書いた「忘れられた日本人」。村の老人などから聞き書きした本なのですが、開いたとたんにぐいぐいと読んでしまう。
白玉粉の袋がやぶれて、ほとんどの本が白玉粉だらけになっていたけれど、
それをベランダではたきながら同封の柿のタネを食べて、
なんか長い一日だったなあなんて、20時前のまだ明るい空を見ました。

その茶色い、色の変わったきゅうすは、結構大事に使っていて、
代々木上原のお茶屋さんが「使うたびに色が変わっていくよ」と言ってたもの。
実家に来てたヘルパーさんがきゅうすのふたの頭を落としてしまって、
ふただけは別物なのだけど、いつもそれでお茶を飲んでいたのでした。
それを見ると、なんか自分が帰ってくる気がして、
ちゃんとこのきゅうすと暮らす生活しよう、と思ったのでした。

今までは紅茶用の茶色いこびんで緑茶をいれてました。それはそれでよかったのだけれど。。

ちなみにそのギオさんのマンション、防風シャッターのHPに出ています。
http://www.touei-sangyo.co.jp/photo/juku_situnai.html/
最終的には職人さんたちも大満足して、様々なHPの広告に活躍しているとか。。

結局4時間あまりも夢中でお話してしまった夕方でした。

合間をぬって書いた「イタリアに謎の幾何学模様現れる」が日刊ベリタに
昨日から出ています。http://www.nikkanberita.com/
書いたものが半分くらいに削られて載ったのに、ヒット数が多いのは
題名がセンセーショナルなせいか。。
謎の幾何学模様、とは「ミステリー・サークル」のこと。
近郊の麦畑に現れた不思議な円は、上空から見るとなかなかきれいでした。
ウルトラ・ライト・モーターズ(2人乗り軽飛行機)の資格を最近とったジョリートさんの飛行機に、決死の同乗をして見てきたものです。
数日後「試験があった」というから「なんの試験だったの?」と聞いたら
「同乗者をのせるための資格試験」。
私が乗った時は、まだとなりに誰か乗せてはいけなかったのね。。

というわけで生き延びてよかった。(風があって恐ろしかったのでした)

それではまた、 日本の予定は追ってまたお知らせします。

脇山みのぶ

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コメント

みのぶさーん(TT)
 ごめんなさいぃ、突然こんなテンションで重ね重ねごめんなさい。
みのぶさんが日本に来るって言うのをすっかり 忘れ・・・今月21日にイタリアに行く事にしてしまいました。
 しかも、携帯を水の中に落として、メモリーが全て吹っ飛び(TT)みのぶさんに連絡できる手段が無くて、こんな所でこんな私的な発言までしています・・・
本当に申し訳ないです。
よろしかったらメール下さい。
坂口でした。

ゆきちゃん、こんばんは。さきほどメールもしたけれど、
携帯大変でしたね。
イタリアには私がいない時に来るんだね。
ジョリートさんのところに行くと
ゆきちゃんが来てた時にジョリさんの所で一緒に過ごした時間を
思い出します。
日本にいる間に手伝ってもらえないのは残念だけど、、
また8月にでも会いましょう! 
今度はイタリアで何するのかな?トスカーナとか
行くのならゆきちゃんが好きそうな薬草工房があるので、
紹介します。すっごく奥地だけど。。
ではまたね  アドレス、ひかえておいてね、、  みのぶ
坂口友紀さんは「スローフード」について卒論を書くため、昨秋ブラに来た
お嬢さんです。。書いたのか、卒論??
初対面だったのに、よくよく話してみたら日本に共通の友人がいたのだよね。

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